認証工場の基準を満たした整備工場のうち、自動車の検査の設備を保有し、さらに自動車の検査を実施できる資格を保有した従業員(自動車検査員)を選任して点検・整備についての検査ができると認められる整備工場には、地方運輸局長が指定自動車整備事業の指定をします。

この指定工場での車検では必要な点検・整備を行った後、自動車検査員が検査を行い、保安基準に適合しているかどうかをチェックします。そのうえで保安基準適合証を交付し、運輸支局や自動車検査登録事務所に提出することで車をわざわざ検査場に持ち込まなくても車検が完了するようになっています。

だから、地方運輸局の検査場が休みの土日であっても、1日で車検を完了させることができるわけです。整備箇所が少なければその日のうちどころか1時間程度でも車検を終えることができるので、「今日しか時間が取れない」という忙しい方でも少しの待ち時間で車検を終えることができるサービスを実施している整備工場も少なくありません。

しかし、認証工場であっても検査を終えて納車するまでの間は「代車」を貸してくれるところが多いので、ほとんどの場合、利用者にとって不便ということはありません。むしろ、整備工場の待合室で待つ必要もあまりないので、車を置いて手続きを済ませたらそのまま買い物や自宅へ帰ることもできるので、どちらが便利なのかは人それぞれというわけです。

もちろん、指定工場なら短時間車検でも、代車を借りて数日預けるのも、どちらも選べるので選択肢の多さというメリットはあるかもしれません。