車検を受けること自体は「指定工場」でも「認証工場」でも違いはありません。どちらも地方運輸局が一定の基準を満たした整備工場に対して認めているものです。
一定の基準とは、自動車の「分解整備」を行うために原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、連結装置を取り外して行う自動車の整備または改造ができることとされています。この「分解整備」ができることを地方運輸局長から「認証」を受けることで、「認証工場」を名乗ることができます。
さらに、認証工場の中でも設備、技術、管理組織等について一定の基準を満たした工場には、地方運輸局が「指定自動車整備事業」という指定します。これを「指定工場」と言いますが、一般には民間車検場などとも呼ばれます。
車検時には検査以外にも通常、自動車の点検・整備をともないますが、「認証工場」であっても、「指定工場」であっても自動車の分解整備を認められた整備工場ですので、車検を受けることに大きな違いはないのです。
どちらでも車検は受けられるのに、ではいったい「指定工場」と「認証工場」とでは、どこが異なってくるのでしょうか?